豊臣秀吉と日本刀

豊臣秀吉は尾張図の農民の子として生まれたという。信長に仕え、台所などの管理監督の手腕に長けていたのを見出されて出世を重ね、最後には関白太政大臣にまで上り詰めた、 下克上の戦国時代を象徴する人気のある歴史上の人物である。秀吉はあらゆるものに対して貧欲で、日本刀の蒐集にも並々ならぬ意欲で取り組み、数々の名のある刀を召し上げ て一手に集めて愛蔵していた。秀吉自身は若い時から何度も戦場に出てはいたものの、とりたてて剣技に優れていたわけではなく、どちらかといえば頭脳と政治能力で成り上 がった人物として有名である。しかし天下統 一の望みを果たした後も、戦の道具で ある日本刀蒐集への意欲はますます旺盛になったと見られる。秀吉にとって数々の名将の手を経て伝来してきた名刀は、自らの権力を象徴し世に 誇示する道具であったと推測できます。

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