安定した室町時代から戦乱の世へ

室町時代の前半は、足利将軍家による政権が安定した時代でもありました。1467年、応仁の乱後は、室町幕府の衰退がみられ、日本全国各地で守護大名らの動きが活発化した戦乱の時代に突入することになります。世の中が戦乱ムードになるにつれ、日本刀の需要も増していったと言われております。日本全国各地にみられる有名刀工らも出現しはじめ、これまでの流派などの特色が薄れる中なかで各刀工らのオリジナル作品とも言えるような名刀も登場しはじめたようです。また、これまでも数多くの名刀が作られた備前においては、日本刀作りが組織的に行われるようになるにつれ、日本刀の大量生産が可能ともなったようです。これまで代表的な刀工が集中していた備前の他、美濃、伊勢、駿河など東海地方に数多くの刀工の存在がみられたようです。合戦の場が東海地域に集中していたこともその理由としてあげられているようです。彼らはそれぞれ戦国武将たちのお抱え刀工として注目を浴びるようになったそうです。

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